「源氏物語を読む会」報告

投稿日 2018年12月1日

「源氏物語を読む会」 第31回報告
 2018年11月22日(木)

 久保貴子講師はふだん、源氏物語の全体像から見た細部を解説したり、また反対に細部から物語の全体を指し示したりなさいます。「末摘花」の巻が始まったこの日「皆さま、ご注意いただきたいことがあります」と言って、この巻の時間設定を全体から解きほぐしていきました。
 「私たちが読み終えた若紫の巻で源氏は、少女時代の紫の上と二条院で暮らし始めました。その次の巻ですから、若紫の後に末摘花と出会ったと読みがちです。しかし、そうではない。同時進行なのです」と講師。時間の経過とともに物語は進んでいく、と常識通りに思っていた会員たちは「あれれ。どういうことなの?」と不思議そう。
 「この巻は、物語の主流であるストーリーに、挿し込まれた構成になっています。昔のレコードには、A面とB面がありました。それからすると、これはB面にあたるのですね。並びの巻という言い方をしますが、源氏は若紫を手に入れて満足していたわけではない。その頃、同時にこんなこともあったという話なのです」とおっしゃって、本文に入りました。

 この日はまた、新しい資料の配布がありました。この巻に出てくる和歌のコピー集(古写本)。「末摘花」に出てくる14首の和歌を、できる限りそのまま読み通し、学ぶことを講師は求めています。

 次回は「末摘花」第4章「頭中将、源氏の後をつけ、おどし戯れる」あたりから。
<出席者> 日野稲門会=北川賢治&勝子、京極英二、小林知子、鈴木武彦、鷹尾清文、高橋英子、玉木雅治&ちづ子、本間崇夫、一般会員と計24人。

今後の日程は以下の通り        
12月24日(振替休日=月曜)   10時30分〜
1月31日 (木)         〃
2月28日 (木)          〃


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