「源氏物語を読む会」報告

投稿日 2020年3月15日

2020年2月21日     「源氏物語を読む会」 第44回報告
                       
源氏物語の中で最もうるわしい巻、と言われる「花宴(はなのえん)」。
詳しい読みが始まりました。久保貴子講師はこの日、2つのポイントをあげて解説なさいました。
第一は、朧月夜(おぼろづくよ、或いはおぼろづきよ)の「朧月夜に似るものぞなき」という言葉。桜の宴会が開かれたその夜、酔いに任せて源氏が歩いて行くと、若くて綺麗な声が近づいてくる。それが朧月夜、鮮烈な登場です。
ポイントの第二は、源氏。やってきた朧月夜の袖をとらえ、あっという間に抱きかかえます。彼女はびっくりして誰か人を呼ぼうとしますが「私にとやかく言える人は、この世にいないのですから」という場面です。
これには講師も「何て高慢な。しかし、源氏の栄華ここに極まれりというところですね。当時、心を揺さぶられた女性読者も多かったのではないでしょうか。『いつか、私の前にこんな男性が現れて、私を抱きかかえて・・」なんて、夢見たかもしれません」。
源氏のライバルである右大臣家の姫君、しかも東宮の妃(きさき)として入内(じゅだい)する直前だった朧月夜との密事がこのまま、めでたく終わる訳がありません。続きが気になりますね。

次回は第3章「従者をやって、朧月夜の君の素性を探る」から、最後まで。宿題はよ見通しです。声を出して、皆さんとご一緒に読んで行くこともあるそうです。
久保講師は「この巻は紅葉賀と2巻合わせて、一対に仕立ててあると申しました。そこで、例えば右大臣家と左大臣家、或いは扇の出て来る場面など、2巻がどのように対比できるのか、ご自身で読み比べてきてください。これも宿題です」とおっしゃいました。

・今後の予定
 4月24日(金)=10時30分〜
 5月=未定
*今後の日程はウィルス対応など、事態の推移を見守って判断します。  


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